休職から復職へ向けてのステップとして、多くの方がリワークに参加します。ですが「リワークに参加して逆に体調を崩してしまわないか」と不安を抱く人も少なくありません。
休職中は自宅にこもりがちで、人との交流も減ってしまいます。「人と話すのは週に一度、主治医と話すくらい。そんな中で毎日電車に乗り、人の中に入っていけるだろうか」と心配するのは自然なことです。
今回は、リワーク参加による体調悪化の可能性と、その特徴について整理してみます。
リワーク参加後に体調を崩す人もいる
多くの方はリワークを通じて順調に職場復帰していきます。しかし一方で、参加後に体調を崩し、参加前より具合が悪くなってしまう人も一定数います。
リワーク施設のホームページには「半年以上再発せずに復職できた人数」が記載されている場合がありますが、これは復職した人に限定した数字です。参加中に体調を崩して見合わせた人の割合は含まれていません。
もし気になる場合は、施設に「参加者のうち何割が復職まで辿り着けているか」「途中で見合わせる人はどのくらいいるか」を確認するとよいでしょう。
体調を崩す参加者に見られる特徴
リワークで体調を崩す人には共通した特徴があります。自分が当てはまらないか確認してみてください。
1. 睡眠リズムが安定していない
休職中は夜更かしや昼まで寝てしまう生活になりがちです。「外出する目的があれば起きられる」と話す人もいますが、実際にはリワーク開始後も遅刻や欠席が目立ち、参加できなくなるケースがあります。
2. 抑うつ感が強い
気分の波が大きいと、朝の支度や外出が難しくなります。抑うつ感が強いまま参加すると、他の元気な参加者と比較して落ち込み、体調を崩すこともあります。人と比較して落ち込まない程度に抑うつ感が落ち着いてから参加するのが望ましいです。
3. 対人緊張が強い
休職中は主治医以外と話さなくなる人もいます。初対面で緊張しすぎると「人疲れ」で翌日動けなくなることもあります。買い物や美容院など、日常生活で人と話しても疲れなくなっているか確認しましょう。
4. 服薬の調整が済んでいない
薬の種類や量が安定していることが大切です。処方変更直後は副作用が出ることもあり、リワーク参加に影響します。症状や副作用が落ち着いてから参加しましょう。
5. 職場に戻りたくない気持ちが強い
復職への迷いは自然ですが、強すぎるとグループに居ること自体が苦しくなります。職場に対する気持ちを冷静に整理してから参加すると落ち着いて臨めます。
6. 集団行動が苦手
リワークはディスカッションや共同活動が中心です。周囲に合わせることが苦手だとストレスになり、参加が難しくなります。
7. リワークで嫌いな人ができる
人が集まる場所では人間関係の摩擦が生じます。体調が不安定な時期は過敏になりやすく、怒りや不快感で参加をやめてしまうこともあります。
8. 早く復職したいために無理をする
「職場に迷惑をかけている」「お金が減っていく」などの焦りから無理をすると、気持ちと体が追いつかず、返って体調を崩すことがあります。
施設選びと質問の工夫
問い合わせで「この施設のリワークは厳しいですか?」と聞かれることがありますが、厳しさの感じ方は人によって異なります。むしろ「参加者のうち何割が途中で見合わせていますか?」と具体的に聞く方が参考になります。
まとめ
リワーク参加後に体調を崩す人もいますし、その人たちには共通した特徴があります。
- 睡眠リズムが安定しているか
- 抑うつ感が落ち着いているか
- 対人緊張が強すぎないか
- 服薬が安定しているか
- 職場への気持ちを整理できているか
こうした点を確認し、無理のない範囲で参加することが大切です。リワークは復職への大切なステップですが、焦らず自分の状態を振り返りながら進めていきましょう。
※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、医師の診断や治療に代わるものではありません。症状については必ず専門医にご相談ください。



