復職を成功させるための準備と注意点。再休職を防ぐ10のチェックリスト

リワーク

長い休職を経て体調が整えば、主治医から復職の許可がおり、会社へ診断書を提出することになります。ですが「本当にこれで復職して大丈夫なのか」「またすぐに再休職してしまわないだろうか」と不安を抱く方は少なくありません。私自身も復職支援に関わる中で、同じような声を何度も耳にしてきました。

復職はゴールではなく、働き続けることが本当の目標です。そのためには、復職前後にどのような準備や注意が必要なのかを理解しておくことが欠かせません。

復職前に確認しておくべき10のチェックポイント

復職前は、症状が安定し、日常生活を難なく送れることが前提です。体調が整わないまま職場に戻れば、負荷が高まり再び体調を崩す可能性があります。以下の10項目を確認してみてください。

  1. 睡眠は安定しているか 睡眠は心身の安定の要です。睡眠薬を服用していても、安定して眠れているなら問題ありません。睡眠が乱れると再発リスクが高まります。
  2. 処方薬に変更はないか 薬の種類や量が安定していることが大切です。服薬調整が済んでいないまま復帰すると、副作用で体調が乱れる恐れがあります。
  3. 遅刻・欠席なくリワークに参加できているか 毎日通えるかどうかは復職の大きな目安です。施設がない場合は、図書館やカフェに通うなど代替手段を試してみましょう。
  4. 身だしなみを整えられているか 毎日の入浴や服装選び、男性なら髭剃り、女性ならメイクなど、外出に必要な準備をスムーズに行えるか確認しましょう。
  5. 人との交流で気分が乱れないか リワークで他者と関わっても調子を崩さないことが重要です。人間関係のストレスに振り回されない工夫を身につけましょう。
  6. 1日活動しても翌日に疲れが残らないか 適度な疲労は良い睡眠につながりますが、翌日も疲労感が続く場合は注意が必要です。
  7. 復職への焦りを感じていないか 焦りは体調悪化の原因になります。治療には腰を据えた心構えが必要です。
  8. 散財や大量飲酒など羽目を外していないか ストレス発散のための過度な行動は復職後に悪影響を及ぼします。
  9. 冷静に職場へ戻りたいと思えているか 戻る理由を整理し、数年先の働くイメージを持てているか確認しましょう。
  10. 職場と復職後の働き方について話し合えているか 要望を伝えずに戻ると失望感につながります。主治医や人事を交えて話し合うことも有効です。

私が見てきたケースでも、睡眠が安定しないまま復職して再休職した方や、人間関係のストレスで調子を崩した方がいました。こうした失敗を防ぐためにも、事前の確認は欠かせません。

診断書提出後に注意すべきこと

診断書を提出しても、すぐに復職できるとは限りません。職場の産業医や人事との面談で「通勤訓練が必要」と判断される場合もあります。私が見てきたケースでも、受け入れ部署の準備が整わず、復職日が1カ月以上遅れることがありました。

また、復職に合わせて部署異動をする場合、受け入れ部署との調整が必要になるため、更に時間が掛かることもあります。こうした可能性を想定しておくと安心です。

復職後に再発を防ぐ生活習慣

復職後は「元の業務量に慣れるまで1年かかる」と考えておくと良いでしょう。

  • 初めの1年は「遅刻・欠席しない」ことを目標にする
  • 周囲と比較せず、少しずつ業務量を増やす
  • 以前の業務量ではなく、6割程度からスタートする
  • 定期的に診察を受け、職場と通院の調整を行う

私も多くの方から復職後の話をうかがうことで、「比較しない」「焦らない」「小さな成功を積み重ねる」ことが再休職を防ぐ鍵だと感じています。

まとめ

復職はゴールではなく、働き続けることが本当の目標です。

  • 復職前に10のチェックポイントを確認する
  • 診断書提出後も職場との調整を意識する
  • 復職後は業務量を抑え、焦らず生活を整える
  • 小さな成功体験を積み重ねることが再休職防止につながる

これらを意識することで、安心して復職し、長く働き続けることができます。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、医師の診断や治療に代わるものではありません。症状については必ず専門医にご相談ください。

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