本当は、職場を辞めたい。転職したい。
退職や転職したい気持ちが強いけど、辞めたら今後どうなるのか不安。
どうしたらよいのか分からず、いつまでも休職を延長する診断書を書いてもらっている。
そんな方も、割と多くいらっしゃいます。
退職や転職したいと考えている場合、リワークに参加するのはいけないことなのでしょうか。
今回は、退職・転職を検討している方がリワークに通うことについて、考えてみましょう。
退職・転職するか迷っていることも、症状による影響の可能性がある
業務や人間関係に行き詰まり、退職・転職したいと考えることは、誰にでもみられます。
職場が原因で、うつ病や適応障害などを患ったのなら、尚の事、辞めたい気持ちが強まるでしょう。
体調が回復していくとともに、退職したい気持ちが減って、復職したい気持ちが高まることは、よく見られることです。
職場のことを考えて、抑うつ的な気分が強まったり不安が強まったりする場合は、そもそもまだ病気の症状が改善していない可能性があります。
退職や転職したいと思う気持ちは、冷静な判断のもとでゆっくり考えた末の結論でしょうか?
気持ちが焦っていたり、落ち着かずそわしわしたり、考えが頭のなかで整理できないようなら、今はもう少し仕事のことを考えることから離れた方が良い時期かもしれません。
自分独りで落ち着かないのなら、誰かに気持ちを聞いてもらうだけで落ち着くことがあります。
迷ったまま参加しても大丈夫。まずは参加して、自分を見つめ直してみる
復職するのか、退職するのか、迷ったまま参加しても大丈夫です。
リワークは、元の職場へ復職するために利用する施設ですが、利用している方の多くは、退職や転職についても考えたことがある人達です。
復職前提の施設で、転職や退職の悩みを話していいのだろうか?という疑問が沸くかもしれません。
ですが、実際、リワークでは、話し合いの中で、転職や退職について話し合う機会をもっている施設もあります。
転職や退職を勧めるような講義をする訳ではなく、【どのようなことで復職に恐怖を感じているのか、どのようなことで辞めたい気持ちになっているのか】といった話題を、参加メンバーが互いに話し合って気持ちを共有するようなワークです。
私が担当した方も、リワークを受けているうちに、次第に退職したい気持ちが薄らいて、復職する意欲が高まっていきました。
皆さん、今も元気に働いていらっしゃいます。
職場の話をしても、不安や抑うつ感が高まらず、冷静に自分と向き合うことが出来るような状態になっているのなら、リワークへ参加して、自分の気持ちを周囲に話してみることで、より自己理解が深まるキッカケになります。
逆に、リワーク内で職場の話をした時に、不安や抑うつ感が高まるようなら、まだそのプログラムへ参加するには、負荷が高いと考えられます。
休職者だけのグループと、失業中の人も参加するグループでは、転職や退職の話で自分に与える影響が違う
リワークで転職や退職の話を扱う場合、一つ気を付けなければならないことがあります。
それは、どういう人が集まっているグループなのか、です。
リワーク施設によって、集めている参加者には違いがあります。
大きく分けると、①休職している人だけを集めた施設と、②退職して現在求職中の人も含んだ施設、です。
体調が安定しない時は、特に周りからの影響を受けやすくなります。
自分が所属したグループ次第で、自分に与える影響が変わってくることに注意を払いましょう。
休職者だけのグループで受ける影響
周囲にいる人も皆、復職に対して不安を感じながら頑張っている参加者ばかりです。
ですので、あなたの転職したい気持ちや退職したい気持ちに、共管してくれる方が大勢いらっしゃいます。
その中で、金銭面や職場との環境調整の仕方など、より現実的な検討を重ねていくことで、復職意欲が高まる場合が多いです。
逆に、どうしても退職したい気持ちが強いままだと、復職しようとしている人の中にいることが辛くなり、途中で参加を辞退する方も見受けられます。
失業中の人も参加するグループで受ける影響
失業中の方がいる場合、その方達から話される話は大きく分けて以下の2つです。
- 会社を辞めて気持ちが楽になった。
- 次の仕事が見つからず、経済的に不安である。
会社を辞めて楽になったという話を聞けば、退職したい気持ちが強まります。
また、その先仕事が見つからないかもしれない現実を話されると、不安が高まります。
もし、少しでも復職することを念頭に置いている場合は、周囲もあなたと同じ立場の人ばかりのグループに所属して、落ち着いて今後の事を考えることをお勧めします。
まとめ
今回は、転職や退職するか迷っているならリワーク参加は駄目か否かについて話してきました。
- 転職・退職するか迷っていることも、症状による影響の可能性がある
- 迷ったまま参加しても大丈夫。まずは参加して、自分を見つめ直してみる
- 休職者だけのグループと、失業中の人も参加するグループでは、自分に与える影響が違う
以上の点に注目しながら、リワーク参加を検討されてみてください。
復職、退職、転職、いずれも間違いではありません。
冷静に、色々な視点から、自分を見つめ直してください。
自分を見つめ直す時は、話したいと思ったその時に、客観的に話を聴いてくれる第三者へ相談してみるのが一番です。
※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、医師の診断や治療に代わるものではありません。症状については必ず専門医にご相談ください。



